家計簿アプリ業界が盛り上がってきたので調べてみた。〜みんな購買履歴が欲しいわけよね〜

zaim

どうも「北の国から」の大ファン、なかD(@nakad_jp)です。
このところ一段と家計簿アプリが盛り上がってきましたね。プレイヤーもおおよそ出揃った感じで、今後の動向が楽しみになってきましたねー。

家計簿サービスの歴史(ざっくり)

紙のノート、Excel、PCアプリケーション、ブラウザベース、現在のスマートフォンアプリと、時代と共にその形も変化しています。

紙のノート時代

The 昭和です。とにかく手間と時間がかかり、電卓を使用しての手計算なので、数字が合わなくなる事も多かったと思います。挫折度高ですね。

Microsoft Excel

家計簿という意味では、今でも大多数の人がエクセルを利用して管理をしていると思います。おそらく現在の家計簿ソフトシェア第一位でしょうね。エクセルのおかげで電卓が不要になりました。

PCアプリケーション・ブラウザベース

その後、手書きやエクセルで家計簿をつけている主婦ターゲットを狙い、PCインストール型のアプリケーションと、ブラウザベースの家計簿サービスがたくさん出てきます。しかし、どのサービスもそれなりに利用者は多かったとは思いますが、目に見えるブレイクスルーとはいきませんでした。
理由はいくつかあると思いますが、結局のところ、山のようになったレシートを手入力で打込む手間は変わらず、多くの人が、挫折してしまう事に変わりなかったのだと思います。それにビジネスに結びつけにくかったですよね。財布の紐が固い主婦が相手ですから。

スマートフォンアプリの時代(初期)

iPhoneやAndroidが普及し始めると、普通の(といったら失礼ですが)手入力の家計簿アプリが出始めました。やはり、手入力する手間に変わりはありませんでした。

スマートフォンアプリの時代(なう)

2013年頃から最大の課題であった「入力の手間」を解決する技術が揃い始めて、急に活気づき始めます。OCR(光学文字認識)とアカウントアグリゲーションの技術ですね。また、電子マネーの普及により、一気に購買情報の電子化が進んでいる事も要因の一つと思います。

OCR(光学文字認識)とは?

OCR(optical character recognitionの略)は、画像上の文字を認識する技術です。家計簿アプリでは、レシートをスマートフォンのカメラで撮影する事で、手軽にデータ化する事ができます。まだまだ、精度の面で課題はありますが、利用者の手間を大きく軽減させました。
国内では株式会社アイエスピーが、レシート解析専用OCRを提供しており、ReceReco、Zaim、レシーピ!などに搭載されています。ほとんどのレシート読取りはこの企業なのかなと思います。

アカウントアグリゲーションとは?

アカウントアグリゲーションは、インターネットバンキングや、証券サイト、クレジットカードサイトで得られる購入履歴、電子マネーの履歴等を、ユーザーの代わりに各サイトにログインし、資産データや購入履歴等のデータをゲットしてきて保存します。
※ちょっと心配なのは、各サイトのログイン情報を家計簿サービスへ預ける必要があります。できるだけ信頼できるサービスにお願いしたいですよね。

インターネットバンキング等のインターネットサービスは、1000以上存在していますので、データアグリゲーションの仕組みのみを提供しているサービスがあります。先日、アカウントアグリゲーションに対応したZaimも、どこかのサービスと契約したんだと思います。MoneyTreeあたりは自前でアグリゲーションシステムを作っているかも。
国内では、InterCollage(NRI)、Agurippa(NTTビズリンク)、マネールック(SBI)などがアカウントアグリゲーションの代表的なサービスです。
いずれも、スクレイピング先の監視や調整に備え、結構なイニシャル・ランニングコストがかかります。これを導入できるかどうかが、家計簿アプリ業界の土俵に乗れるかどうかの分かれ目かもしれないですね。

家計簿アプリで注目のサービス

MoneyForward

https://moneyforward.com/
株式会社マネーフォワード

CEOがマネックス証券にいらした方でどちらかというと家計簿よりも資産管理アプリという印象が強いですね。

Zaim

http://www.zaim.co.jp/
株式会社Zaim

2012年11月にクックパッド株式会社からの出資を受けています。
クックパッドの特売情報をZaim上で表示したりと連携が進んでいます。

ReceReco

http://www.brainpad.co.jp/
株式会社ブレインパッド

データマイニングのブレインパッド運営サービス。という事で、将来的には、購買履歴のデータマイニングを行い、それを強みにマッチング広告に結びつけて行くかもしれないですね。

Dr.Wallet

https://www.drwallet.jp/
株式会社 BearTail

このアプリの特徴は、OCRの精度を補完するために、レシートで読み取った情報を人力で書き換えを行っています。ですので、読み取りデータの精度は一番高いと言って良さそうですね。

Moneytree

https://moneytree.jp/

アカウントアグリゲーションのみを搭載したアプリです。おそらく、アグリゲーションの仕組みを唯一自前で構築しているんじゃないかと思います。想像ですが。

サービス MoneyForward Zaim ReceReco Dr.Wallet Moneytree
OCR ×
アグリゲート × ×
強み ファイナンスプランニング クックパッド連携/集客 デーマイニング OCR精度 UX

マネタイズ

ファイナンスプランニング

マネーフォワードさんは、資産管理からのコンサルや青色申告、確定申告でマネタイズを始めていますね。クラウド会計という分野で注目です。freeeさんあたりが競合なのかな。

購買情報にマッチングさせての広告

Zaim、ReceRecoは、集客力をつけた後の広告(クーポン)でのマネタイズに進んで行くんじゃないかと思います。Zaimはクックパッドからの集客がありますし、既にクックパッドで行ってきた広告ビジネスを組み合わせると強いですよね。ReceRecoは独自のデータマイニング技術を使って、購買情報を分析しての広告とのマッチング精度が期待されます。広告を出す場合のDMPとしての役割も期待されるんじゃないでしょうか。Dr.Walletさんも森永製菓さんとマストバイキャンペーンを始めていますね。
これらのモデルは、海外で進んでいるCLO(Card Linked Offer)というモデルを応用した形になるんだろうと思います。この仕組みを利用すると、通常のクーポンと違い、印刷して店舗で見せる必要が無くなります(履歴情報でマッチングするから)。実現すれば、O2Oとしての効果も期待されますね。海外のMoneyDesktopというサービスがそんな感じらしいです。ビジネスモデルを図にしてみましたので参考に。

今後のトレンド

クレジットカード会社と電子マネーの普及

現在の日本のクレジットカード利用率は15%ぐらいですが、アメリカ、韓国はカード、デビットを合せて利用率50%を超えている様な状況です。日本は電子化が遅れてたんですね。ですが、日本では電子マネーが気持ち悪いぐらいの種類が急速に増え、これから電子化の勢いが増してきます。電子レシート普及の動きも進んでいますので、電子化された購買情報をどのようにコントロールしていくか注目ですね。

おわり

どのサービスもそれぞれに強みがあって、めちゃくちゃ良いサービスで便利ですよね。個人的にも使わせていただいてます。これからも、もっともっと便利なサービスになるのを、1ユーザーとして期待しています。

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